これまで 3 回にわたって【洗車が億劫に感じてしまった時】と称して記事を書いてきました。
事の発端は、私自身が洗車の間隔を空けてしまい、クルマに少しダメージを与えてしまったことによります。
結局は、洗車することを億劫だと感じてしまったのです。
このことから、何か少し間違っているのか?と感じ始めました。
そして、間違っているのではなく、私自身がくだらない型にはまっていたのかと気付きました。
それはこの領域における定説(定規やものさし)みたいなものだと感じています。
氾濫する情報やカーケミカル剤、
業界の誇大広告、
特定のやり方でやらなければならないといった考え方。
もしこの人がそのやり方でやっていてあなたがそのやり方でやっていないなら、それは自動的に間違っていることになり得る可能性。
私は、それら全てが本質からかけ離れていると感じています。
クルマを安全かつ適切に綺麗にする方法は複数あります。
つまり、物事は一方通行ではないということです。
クルマの美観維持で一番大切なことは、汚れを放置せずに洗車で除去できるうちに取り去るということだと思います。
つまり、クルマの美観維持の本質は、汚れが固着する前に適宜洗車をするということです。
どんな方法でやろうが、どんなケミカル剤や道具を使おうがは関係なく、こまめに優しく洗ってあげることなのです。
Wash your car gently…
ただ、洗車をするということは、クルマの塗装面を触るということです。
クルマの塗装面を触れば、大なり小なり傷が入る現実があります。
多分、傷ひとつ入れないで洗車をすることは、不可能であろうと考えています。
「洗車傷」へのアンチテーゼ

この記事の中で、私は洗車傷の原因をふたつ述べています。
- パターン1
洗車タオルなどに塗装面より硬い異物(砂塵粒子など)が付着している状態で、加圧してその洗車媒体を塗装面へ押し付け動かした時
- パターン2
洗車媒体タオルなどに異物が付着していない状態で、その洗車タオル自体が硬度をもつほど加圧して塗装面へ押し付け動かした時
そして、「バケツ一杯の洗車」において、水だけで濡れ拭きをする際の接触圧が重要であり、理想はタオルの自重のみで拭くこと。
そうであれば、そうそう傷つかないという考え方を展開しています。
本当にそうでしょうか?
水分を含んだタオルの自重圧で傷つくことはないのか?
これは、検証をした訳ではないので、正直分かりません。
また、ルーフやボンネットなどの天面(平面)であればコントロールし易いですが、側面においては重力が働くので手を添えなければタオルは落ちてしまいます。
そもそも、タオルの自重で拭くことができないのです。
また、リンスレス洗車剤の大きなスポンジの件。
そうそう刻まれたスリットに、汚れが上手く入る訳はないと書きました。
これも、本当にそうでしょうか?
まず、リンスレス洗車剤でプレソーク(予浸し)をして、汚れがふやけて浮いていることが条件です。
その状態で、ビシャビシャにせず雫が落ちないぐらいにスポンジを絞って使用すると、毛細管現象によりプレソークで汚れた水がスポンジに吸い取られ効果もあるはずです。
スポンジ自体にも気泡はあるし、スポンジを掴むことによってスリットも少しは開くでしょう。
その中に吸収されることもあるかと思います。
つまり、リンスレス洗車における洗車スポンジは、汚れを掻き取る役目ではないように思います。
プレソーク(予浸し)をしてふやけたり浮いている汚れを吸い取り、吸収させることが主目的ではないのでしょうか?
結局は、綺麗にするつもりで塗装面を触る作業をすれば、大なり小なりの傷は入ると考えています。
その傷を少なくするために色々な手法や道具が登場するのです。
ただ、それらの手法や道具を使う洗車を億劫と感じて遠ざかってしまうのであれば、たまには「こんなんで大丈夫だろうか?」と感じるような一番シンプルで簡単な洗車をしてみていただきたいと思っています。
洗車を実践することが最優先事項のはずです。
そして、この一連の記事は水道設備がない環境下での話です。
水道設備がある環境下であれば、まずは砂塵粒子汚れを洗い流すのが一番だと思います。
そのあとは、お好きな洗車方法で優しく綺麗にしてあげれば良いのです。
つまり、ご自身が一番好きな洗車方法が最善だと思うのです。
世に流布している情報に惑わされる必要はありません。
そして、洗車傷が目立つのであれば、GLAZE などのケミカル剤で埋めて隠したりすることが「クルマを労わるお手入れ」だと思っています。
それで満足できなければ、研磨をするという選択肢を検討すれば良いのかなと考えています。
コストパフォーマンス
以前の私とは異なり、ここ最近はコストパフォーマンスを意識するようになりました。
今現在は、良いと感じるものがその結果(効果)に対して適正な価格か?と考えるようになりました。
以前は、高額なブティックワックスを購入して使用したりもしていました。
しかしながら、昔から販売されていて今もなお販売されている製品で価格も安いものに惹かれ始めたのです。
ブティック系の反対に位置するインダストリアル系です。
ワックス系で言えば、ソフト 99 さんやウィルソンさん、あと日本磨料工業さんなどです。
私が Collinite 社のワックスを使用しているのは、スプレーワックスとクイックディテーラーがラインナップされているからです。
Collinite 社もインダストリアル系です。
それに対して、ソフト 99 さん、ウィルソンさん、日本磨料工業さんは、スプレーワックスとクイックディテーラーがラインナップされていないので Collinite 社を使用しているのです。
ただ、それだけの理由です。
例えばドレッシング剤。
私はドレッシング剤でホイールを汚れを落としと仕上げに使用したりしています。
つまり、クリーナー機能を持つドレッシング剤が好みなのです。
そこで、物置の中から引っ張り出したのが「クレポリメイト DX 」でした。

試しに使ってみたところ、なんで今まで使ってこなかったのだろうと激しく後悔しました。
汚れ落ちが抜群に良く、艶も充分です。
除菌機能と対 UV 機能も保持しています。
そして価格は 200ml で数百円です。
残念なのは、大容量サイズがないことぐらいです。
持久力はそこそこのものですが、こまめな洗車をしていれば問題にはならないものです。
持久力が欲しいパーツ、例えばカウルトップなどにはコッホケミー社の PSS を使用しています。
華がなく、あまり見向きもされない安い製品であっても、実力がある製品は沢山あると思います。
それこそホームセンターで取り扱っている施品たちです。
グラスターゾルオートやストーナーインビジブルガラスなど、個人的にはとても魅力的だと思っています。
ただ、これもご自身が一番好きな製品を使用することが最善だと思うのです。
そして、このコスト意識は、カーケア用品の販売を検討していた時期があり、海外メーカーと卸販売についてやり取りをしていた影響があります。
その時に、大体の仕入れ率が把握できたしまった背景があるのです。
カルナバ蝋とポリマー | 私が Collinite を選択した理由

Collinite 社の製品を知ったのは、カルナバワックスを調べていた時です。
アメリカで 1936 年から製造販売されている伝説的なワックスでした。
ポリマー化合物を配合して高耐久と優れた防汚性を実現しているものでした。
同時にカルナバワックスとポリマー化合物の組み合わせは、割とメジャーな組み合わせ手法であることも知りました。
RIVIVE 社、RACE GLAZE 社、ソフト 99 社、Jescar 社など、数多くのメーカーで採用されています。
そこで、個人輸入で入手して使ってみました。
私は油脂系の温かみのある艶が好きなのですが、まさしくそれを満足させてくれるものでした。
また、Jescar Power Lock Plus と言うポリマーシーラントと Collinite No.845 Insulator Wax と言うカルナバワックスとのレイヤリングコンビネーションも有名であり、私自身で試してみたところ油脂系のコーティングで最高の部類のものだと認識しました。

正直、以前の私はカルナバワックスに何かしらの化合物が配合されていることを嫌う傾向にありました。
しかしながら、Collinite を使うことによってその考えは消失しました。
そして、気付きました。
一般的なリンスレス洗車剤もポリマー化合物が配合されています。
一般的なクイックディテーラーもポリマー化合物が配合されています。
であれば、Collinite 社のワックスと相性が悪い訳はなく、むしろ親和性が高いはずだと。
また、石油系溶剤も配合されていますが、これはネガティブに考える必要はないのです。
洗車後に汚れを除去するペイントクレンザーやペイントクリーナーなど油分除去剤と呼ばれる製品にも、何かしらの石油系溶剤が配合されていることが多いです。
汚れ除去後のコーティングとして、無機系のものを使うのであればプレップと呼ばれる脱脂作業が必要となります。
石油系溶剤と無機系コーティング剤は親和性がないので、コーティング剤の定着を良くするために除去することが望ましいのです。
それに対して、Collinite や Jescar などの有機(油脂)系コーティングであれば、同じ油脂なのでプレップもせずに直接施工しても定着が阻害されることはありません。
つまり、親和性が高いのです。
私自身が使用を重ねてきて、ネガティブな印象はありませんでした。
最後に価格です。
ブティックワックスとは異なりインダストリアルワックスなので、価格も安いです。
ただし、日本ではマイナーな存在であるため、販売代理店はありません。
個人輸入や米国アマゾンでの購入、あるいは日本アマゾンで Amazon Global 経由での購入となってしまうので、アメリカ国内よりも高い価格となってしまいます。
実は、これだけ良い製品であれば国内でも入手しやすくするべきと思い、私自身が仕入れて販売しようと思いました。
前述の通り、Collinite 社とやり取りをして、国内での卸販売を承認してくれていました。
しかしながら、資金繰りの問題で現在は中断をしていますが。。。
このような背景が、私が Collinite を選択した理由です。
解放 | Wash your car gently…
今回、洗車が億劫に感じてしまったことを契機に色々と振り返ってみました。
そして、冒頭で述べた通り、「私自身がくだらない型にはまっていた」ことが原因だと思います。
氾濫する情報やカーケミカル剤、
業界の誇大広告、
特定のやり方でやらなければならないといった考え方。もしこの人がそのやり方でやっていてあなたがそのやり方でやっていないなら、それは自動的に間違っていることになり得る可能性。
私は、それら全てが本質からかけ離れていると感じています。
クルマを安全かつ適切に綺麗にする方法は複数あります。
つまり、物事は一方通行ではないということです。クルマの美観維持で一番大切なことは、汚れを放置せずに洗車で除去できるうちに取り去るということだと思います。
つまり、クルマの美観維持の本質は、汚れが固着する前に適宜洗車をするということです。
どんな方法でやろうが、どんなケミカル剤や道具を使おうがは関係なく、こまめに優しく洗ってあげることなのです。
ここ最近思うのですが、SNS などでを洗車に対する情報を眺めていても以前ほどの熱量は感じなくなっています。
それこそ、以前は特定のカーケミカルが良いとの情報が挙がると、すぐに売れ切れ状態になっていました。
その後、転売ヤーがフリマなどで利鞘を稼ぐ始末。
やっとそのような異常な状態が落ち着いてきたように感じています。
「洗車疲れ。」
ひょっとしたらそんな感じなのかも知れませんね?
熱が冷めれば、冷静さを取り戻す。
溢れる情報や溢れるケミカル剤に対しても動じなくなる。
結局何がしたかったのだろうかと?
ただ、クルマを綺麗にしたかっただけ。。。
であれば、溢れる情報や溢れるカーケミカル剤などを気にすることなく、自分自身が続けられる好きな方法でこまめに優しく洗ってあげることがカーケアの本質ではないかと反省した訳です。
そう考えると、何となくしがらみから解放された感じがしているのです。

Wash your car gently…


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