「バケツ一杯の洗車」と洗車傷。 | 【洗車が億劫と感じてしまった時】#2

私は出張洗車サービスではリンスレス洗車剤を使用しています。
しかし、ここ最近自分のクルマに対しては、水だけの「バケツ一杯の洗車」へ回帰しています。

その理由は、億劫がらずに「手軽に洗車できる」からです。
準備するものは、水を満たした小さなバケツと水拭き用マイクロファイバータオルと仕上げ拭き用のタオルだけです。

ただ、そのやり方は少し衝撃的であり、洗車傷の心配をされるかもしれません。。。

「バケツ一杯の洗車」

「バケツ一杯の洗車」については、当ブログでも度々書かせていただいています。

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水で濡らしてゆる絞りしたタオルで、直接ボディ上の砂塵粒子汚れをを拭うのです。
その後、仕上げ拭きとして水分を拭き取ります。
そして、「常用 AIO 」のクリーナーワックスを施工するのが一連の流れです。

現在だと、谷岡/美装さんで詳しく説明をされています。

このやり方を知った時、当然洗車傷つくだろうと私も思いました。
だから、いきなり濡れ拭き始めるのではなく、事前に噴霧器で水をスプレーすることにしました。

ただ、今現在は少し異なる見解を持っています。。。

「洗車傷」

洗車傷がついてしまう原因について、個人的な見立ては下記の通りです。

  • パターン1
    洗車タオルなどに塗装面より硬い異物(砂塵粒子など)が付着している状態で、加圧してその洗車媒体を塗装面へ押し付け動かした時
  • パターン2
    洗車媒体タオルなどに異物が付着していない状態で、その洗車タオル自体が硬度をもつほど加圧して塗装面へ押し付け動かした時

つまり、このふたつのパターンを意識して避ける所作を心がければ、洗車傷を軽減できると考えています。

リンスレス洗車やバケツ一杯の洗車では使用するタオルをバケツ内で洗いながら使うので、当然バケツ内の水はこのように汚れることになります。

水を捨てて底を覗けばこのような状態です。

ボディ表層面に付着していた砂塵粒子汚れの残骸です。
この残骸が洗車媒体に付着して、その洗車媒体を加圧して使用した時に洗車傷が発生してしまうと私は考えています。
つまり、折角塗装表層面から除去した砂塵粒子汚れを、再度塗装面に強く擦り付けてしまうことが主原因だと思います。

「洗車タオルなどに付着した砂塵粒子汚れ」

前述のことから、洗車タオルなどに付着した砂塵粒子汚れを落とさなきゃと考えるかも知れません。
それは正しい考え方だと思います。
ですが、、、

洗車現場において、
・2 バケツ方式(シャンプーバケツが汚れないように、洗車媒体を洗うリンス用バケツを用意する手法)
・グリッドガード(バケツ底に沈殿した汚れに洗車タオルなどを接触させない、沈殿した汚れが浮くことを抑止)
・スクラブボード(洗車媒体に付着した汚れを洗濯板形状のものに擦り付けて汚れを落とす)
などを使用しても、
洗車タオルに付着した砂塵粒子汚れが 100% 除去できる確証はないのでは?

と私は考えています。

この考えに対する洗車方法として、徹底したタオルの面管理を行うゲイリー・ディーン方式と呼ばれる方法があります。

ゲイリー・ディーン方式

アメリカのモバイルディテーラー(出張洗車屋)であるゲイリー・ディーンさんが考案した、「汚れた面を二度と洗車バケツに戻さない。」という徹底した洗車傷防止の手法です。

  1. タオルの準備
    バケツに作ったリンスレス洗車剤溶液の中に、用意したマイクロファイバータオル( 40cm 四方サイズ)を浸しておく。
  2. プレソーク(予浸し)
    洗車するパネルに、リンスレス洗車剤溶液噴霧して、汚れを浮かせ、滑りを良くして洗車傷を抑制する。
  3. タオルで水拭き
    バケツから浸しておいたタオルを軽く絞って 4 つ折りにして濡れ拭きする。( 8 面使用可能)
  4. 1方向に圧をかけずに優しく滑らせる
    往復はさせずに、1方向に優しく(タオルの自重のみで)滑らせて汚れを絡め取る。
  5. 汚れたら面を変える(面管理)
    濡れ拭きしてタオルが汚れたら、すぐに別の綺麗な面に折り返します。
    8 面すべてが汚れたタオルは、二度とバケツに戻さない。
  6. 新しいタオルを取り出す
    次のパネルに移る際は、バケツからまた新しい綺麗なタオルを取り出して同様に拭いていきます。
  7. 仕上げの拭き上げ
    溶液が乾く前に、濡らして絞ったタオルで優しく水分を拭き上げる。
    乾いた清潔なマイクロファイバータオルで仕上げ拭きを行う。

私の出張洗車サービスでは、若干アレンジを加えていますがこの手法を現在採用しています。
しかし、私のクルマのプライベート洗車では、前述の通り「バケツ一杯の洗車」へ戻りました。
その理由は、「バケツ一杯の洗車」は洗車傷が入ることは少ないだろうと腹落ちしたからです。
ただ、私なりに若干のアレンジは加えています。
そして、何よりも一番シンプルで、一番簡単な洗車なので、日常使いの洗車として最適だと再認識しました。

私の「バケツ一杯の洗車」

まず、「バケツ一杯の洗車」は、ボディ表層面の砂塵粒子汚れを除去することが目的の洗車方法です。
それ以外の汚れは、洗車後に別工程で対応するのです。
つまり、ボディに物理的接触をする前に砂塵粒子汚れを取り去り洗車傷を抑止する洗車です。

また、何かしらのコーティング(保護膜)が施工されていて、水分を弾く状態にあることが望ましいと思います。
これは、「洗車をし易い状態」なのです。
言い換えれば、コーティングは艶や防汚性などに注目されますが、洗車をし易くするものでもあるのです。

私の「バケツ一杯の洗車」のポイントは下記の内容です。
・リンスレス洗車剤とプレソーク(予浸し)
・濡れ拭きの水分量
・接触圧

リンスレス洗車剤とプレソーク(予浸し)

「バケツ一杯の洗車」は、基本的にただの水だけでクルマを洗い上げます。
それも、いきなり濡れ拭きをする手法です。

これに対して、リンスレス洗車剤を使ったりプレソーク(予浸し)工程を入れたりすることは、必ずしも必要ではありません。
ただし、汚れが激しい場合には採用した方がより良いかと思います。

例えば、このように汚れている状況の場合。

リンスレス洗車剤を使い、プレソーク(予浸し)をした方が良いと思います。
リンスレス洗車剤がない場合には、水で構わないのでスプレーして汚れをふやかして浮かせて、充分な水膜を作ってあげるべきだと考えます。

結論を言ってしまえば、リンスレス洗車剤を使ったりプレソーク(予浸し)工程を入れたりすることによって、億劫さを感じて洗車を先延ばししようと考えてしまうのであれば、それらを排除して水だけの「バケツ一杯の洗車」を即時実行することが最良だということです。

つまり、リンスレス洗車剤やプレソーク(予浸し)を使うか使わないかではなく、洗車をするということが一番重要だと考えています。

濡れ拭きの水分量

「バケツ一杯の洗車」の濡れ拭きでは、タオルから水が落ちないぐらいに絞るのが定説です。
これはショールーム仕上げなど床を汚せない環境を意識してとのことだと推測しています。
ただ、そのような環境下であることは稀だと思いますし、そのような環境下にない場合は濡れ拭きのタオルは水が滴るぐらいにビシャビシャにするべきだというのが私の持論です。

その理由は、水膜を作りクッションにするとともに汚れを浮かせて取り込みたいからです。

接触圧

「バケツ一杯の洗車」で一番重要なのはこの接触圧だと認識しています。

どんなタオルや洗車媒体を使うとか、2バケツ方式・グリッドガード・スクラブボードを使おうが、どんな洗車剤を使おうが、洗車タオルが汚れていようが、結局はこの接触圧で洗車傷が発生すると考えています。

「バケツ一杯の洗車」で洗車傷がそれほどつくことがないという根拠は、この接触圧のコントロールがあるからです。

前述の洗車傷要因のひとつですが、

洗車タオルなどに塗装面より硬い異物(砂塵粒子など)が付着している状態で、加圧してその洗車媒体を塗装面へ押し付け動かした時

と考えています。

つまり、加圧をせず、洗車タオルの繊維で絡め取ることに委ねることです。
具体的には、極力水分を含んだ洗車タオルの自重のみで引きずるイメージです。
手は、あくまでも力を入れずに添えているようにするだけです。

動画上では、プレソーク(予浸し)をしているので濡れ拭き用タオルの水分量は少なめです。

そして、私と同じような考え方でおられるであろう方のとてもわかり易い洗車動画を見つけました。

こちらも、洗車タオルを広げて滑らすだけ。
水分を含んだ洗車タオルの自重だけで拭うのです。

「バケツ一杯の洗車」もそうですが、リンスレス洗車もこの接触圧のコントロールが洗車傷軽減に結びつく肝だと思っています。

「バケツ一杯の洗車」の結論

結局は、洗車タオルをバケツの中で濯いでも、バケツの中の水が汚れていれば濯いだタオルも完全には綺麗にならないだろうと思っていました。
そのタオルを使えば傷が入るだろうと。
いきなりボディを濡れ拭きすれば傷が入るだろうと。

だけど、そうそう傷は入らなかったのです。
でも、そのことを深く考えることはしていなかったのです。

今回、洗車を億劫だと感じてしまい、億劫にならない洗車メンテナンスを考えた時に「バケツ一杯の洗車」かな?と思いました。
そして、洗車傷について少し深く考えてみました。

私自身は、洗車タオルなどに塗装面より硬い異物(砂塵粒子など)が付着している状態で、加圧してその洗車媒体を塗装面へ押し付け動かした時に洗車傷が入ると結論づけました。

結局、洗車タオルを小さなバケツ濯いでも完全に綺麗にならない状態で、
直接濡れ拭きをしてしまっても傷がつかないのは、
洗車タオルを優しく滑らせているからだと納得することができました。

となると、「バケツ一杯の洗車」は日常における洗車の手段として、とても有用な方法だとやっと確信することができたのです。

リンスレス洗車剤・プレソーク(予浸し)・グリッドガード・ゲイリーディーン方式など、洗車傷の抑止に貢献できる手段は採用できるのであれば採用するべきだと思っています。
しかしながら、それらを採用することで洗車が億劫だと感じ遠ざかるのであれば、躊躇なくそれらを断捨離して割愛し、何よりも洗車をすることを最優先にするべきだと思います。
このことは、クルマの美観維持における本質のひとつだと考えています。
そして、日常的に簡単に、安全にできる洗車が、「バケツ一杯の洗車」だと私は思うわけです。

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この記事を書いた人

横浜の洗車屋です。
K's Garage Works の代表であり Valeter となります。
K’s Garage Works は、私の個人事業の屋号(ブランド)です。
前職は 30 年以上システムエンジニアをしていましたが、早期退職後、セカンドライフでは組織に属さない個人事業者を選択し現在に至ります。
私自身のバスケットリストをゆっくりと消化しています。

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