東京まで出張しての洗車。

MINI CLUBMAN.

オーナーさんは、MINI 好きで代々 MINI を乗り継いでおられる。
この前に乗られていた MINI がエンジンブローとなり、東北地方で見つけた中古車両を現物確認せずに購入された。
気に入る個体がなかなか見つからず、東北地方で見つけて即決だったとのこと。
ディーゼルエンジンの MINI は使用オイルがかなりシビアらしく、オイルのせいで先代の MINI は逝ってしまったらしいです。

洗車場所は、会社ビルの地下駐車場。
ありがたいです!

天然ワックス洗車とスケール除去のご用命。

ポツポツと丸いシミ。

ウォッシャーノズルから、吐出方向とは逆のライン状のシミ。
多分、ノズルからウォッシャー液が滲み出て、流れた出た形跡と思います。

リアスポイラー上部には、悲しいかな自分にはどうしようもできないクリア層を攻撃してしまった痕が、、、

14 時開始、20 時完了の 6 時間コースでした。

MINI CLUBMAN は「 L サイズ」となります。
天然ワックス洗車が 5.3 時間以上、スケール除去が 1.1 時間以上でご案内していますので、およそその時間内で完了しました。

シャワーノズル下のシミは、無事に除去できました。
ただ、スケール除去剤では除去できませんでした。
油分除去剤で、やんわり塗り塗りしていると除去できました。


ただ今回、初めて途中で集中力が途切れてしまい、正直自分自身でも焦ってしまいました。
スケール除去が終わり下地処理も完成した時に、この後の施工内容を考ていたら急に萎えてしまったのです。

樹脂パーツ、ホイール、タイヤ、ワックス、ウィンドウガラスと考えた時、予定通りの時間内には終わる見立てなのですが、気分が突然ストーンっと落ち込んでしまったのです。
初めての経験でした。

でも、理由は何となく分かっているのです。

出張洗車というスタイル、つまりお客さまの元へ訪問してこのように天然ワックスを施工する行為は果たして正しいものなのだろうか?、ということです。

以前から感じてはいました。
ただ、施工終了後のクルマを眺めると、正解だよな!と思っていたのです。

先日のフローチャートで言う、「 c 」 と 「 4 」 と 「 6 」 の部分です。
ですが、このフローチャートに書かれていない付帯作業(樹脂パーツ、ホイール、タイヤ、ワックス、ウィンドウガラスなど)が当然ある訳です。
特に、タイヤとホイールは施工時間が掛かります。
それらを包含した場合、出張洗車のスタイルには適してはいないのではないか?、と自問自答を以前から続けていたのです。

やはり、屋外ではなく作業ガレージを構えて、水道/電気/照明設備がある作業環境下で、ましてそれなりの時間クルマをお預かりしてじっくりと施工する方が無理なくより良い結果を生むのではないか感じていたのです。
まあ、当初から判り切っていることなのですが。

ただ、出張洗車というスタイルで、どこまでできるかということに体現したかったし、実現もできていたと自己認識しています。
とは言え、回数を重ねるうちに、出張洗車というスタイルではやはりこちらの施工方法がより適している思い始め、今回は確信へと変わりました。

クリーナーワックスと呼ばれるケミカル剤たちです。
やはり、これが自分のスタイルにはこれがベストなんではないかとはっきりと明確に感じました。
正直、今回集中力が切れてしまったのも、下地処理が終わった時にクリーナーワックスであればそれでワックシングも終わりだったと感じてしまったからです。
つまり、愉しんでいるはずが、とうとう苦行に感じてしまったようです。
少し無理をしてしまっていないか?

各種ケミカル剤を入れた重いツールバッグにも少々嫌気が差し始めていて、もっと簡素でありたいとも感じていました。
こんなプラツールケースひとつに収まるミニマムなケミカル剤で、最大限の効果を出せるようなシンプルな洗車をしたいともうひとりの自分が囁き始めたのです。
また、当初はシンプルさを求めていたのに、いつのまにか複雑化しているようにも感じていました。

そもそも、この洗車サービスを始める際には、クリーナーワックス仕上げ一本のサービスでした。
しかしながら、「天然ワックス」の秀逸さに魅了され、天然ワックス仕上げ一本のサービスへ変更しましたが、先日クリーナーワックス仕上げをまた復活させていました。
このような背景を認識していたからなのです。

ただ、「天然ワックス」の秀逸さは不動だせず、ベストなトッパーは「天然ワックス」だとの認識は変わりません。

その艶感と光沢感、何よりも高い防汚性を持ち合わせているものだからです。
ただ、艶感と光沢感は個人の感受性により好みがあるものです。
芸能人格付けチェックみたいで大変失礼なのですが、下記の 2 枚の写真、どちらが天然ワックス仕上げで、どちらがクリーナーワックス仕上げであるかお分かりになりますか?(クリックすると拡大します。)

施工者である自分は当然分かりますが、施工していなかったらどうだろう?と思っていつも自分で見比べている写真なのです。

また、防汚性ですが、正直クリーナーワックスの防汚性は低いです。
耐久性も低いです。
結果として、こまめな定期的な洗車が必須なのです。
手を抜けば、自分自身が除去できないシミダメージを被ったように、ダメージを被ります。
だからこそ、定期的な洗車をご利用しやすいような割引施策(リピート割引)も設けているのです。

こまめな定期的な洗車ですが、それが実現できれば塗装面は良好な状態を維持できます。
良好な状態であれば、使用するケミカル剤のパワーも低いものを使うべきだと考えています。
よって、親和性を持った 2 種類のケミカル剤を使い分けるべきだと認識しています。
それなりの汚れ除去力を持ったベース的なものと、除去力を落として耐久性を上げたり、艶感光沢感を上げたり、施工性を上げた維持メンテ的なものです。
汚れ除去力を犠牲にして施工性を上げれば、塗装面への接触機会が減るのでより優しいものとなります。

そして今は、優秀で多様なケミカル剤が沢山出ています。
クリーナーワックスのウィークポイントは、ペイント保護剤やスプレーワックスで補えると思います。
要は、「クリーナーワックス +α」での考え方です。
「天然ワックス」と懐の深さには及びませんが、その近くまでは近づけると考えています。
ここで重要なのは、スプレー式か否かです。
クリーナーワックス施工でクルマ全体への塗布と磨き上げを既に行なっているので、その後の作業はとにかく施工性が良く簡単でなければ自身が嫌気が差す(愉しくなくなる)と考えています。
最終仕上げで、スプレーして拭くだけ。
そんなことが今は実現できると考えました。

よって、今回原点回帰させていただきます。

自分はクリーナーワックス育ちだとよく言っていますが、そのクリーナーワックスは出張洗車の現場で生まれたものなのです。
出張洗車というスタイルに合わない訳は無く、胡散臭さはありますがやはりベストなものでした。
よって、当初のシンプルで優しい洗車に特化します。
大切なのは耐久性ではなく、定期的なこまめな洗車を実現することです。
その定期的なこまめな洗車にぴったりなのが、この洗車方法だとやっと心底思い知りました。

洗車コースはお任せ的なひとつだけにします。
オプションは、「スケール除去」と「窓ガラスコーティング」のふたつだけ。
「天然ワックス洗車」とオプションの「室内簡易清掃」は標準メニューから外します。
当店の「室内簡易清掃」は付加的な要素のみで、何かしらの思い入れがある訳では無かったので外す次第です。
申し訳ありませんでした。

後日、ウェブサイトコンテンツを修正します。(営業地域範囲も拡大します。)
今後ご予約いただく場合は、お任せ的なクリーナーワックス仕上げのみとなります。
既に施工していただいたお客さまにつきましては、継続して「メンテナンス洗車」を施工させていただきます。
ワックスの入れ替えタイミングで、新しい洗車コースへ移行していただければありがたいです。

「天然ワックスコーティング」と「セラミックコーティング」につきましては、標準メニューではなく個別対応とさせてください。
お気軽にお問合せいただければ!

で、ここまで来て自分自身でも笑ってしまっています。
二転三転して、ブレにブレまくって結局は振り出しに戻ってしまったのですから!?(笑)
気をつけていたつもりでしたが、トレンドや差別化、割り切れない気持ちに踊ってしまっていたようですね。
ただ、今回は割り切らせていただきました。
だから、もう言い訳もありません。

また、このブログもそうなのですが、能書きや理屈ばかりで話が長いと感じられている方々が居られると思っています。
その理由は、自分が頼ることにしたクリーナーワックスたちですが、その商品説明が胡散臭いことに起因しています。
研磨成分が配合されているのに、研磨剤が未配合ですと平気で説明されているのです。
良いケミカル剤なのに残念で仕方がないのです。
ユーザーはそれほど無知ではありません。
だから、自分自身はちゃんと説明をしなければと思い、話がくどく屁理屈めいて長くなってしまうのでしょうね!?
今後は気を付けようと思っております。

また、YuTube のチャンネルを開設してあるのですが、やった方が良いと思っていますがなかなか自分には難しいです。。。(汗)
施工作業を撮影することも、動画編集することも苦手です。
毎回時間があればとは思っているのですが、、、

だから、自分は写真でいこうと思っています。
写真であれば、その瞬間を切り撮ってアップすれば済みます。
どちらかと言えば、写真の方が好きですし得意です。
今後は、極力多くの写真を Instagram でお見せできるように頑張るつもりです。
フォローもよろしくお願いいたします!
今後も、このブログや Instagram で、有益な情報発信をしていきたいと考えています。

最後に、やはり結果が全てだと思っています。
色んなアピールや説明も大切ですが、どれだけクルマを綺麗にできるのか、どれだけ綺麗さを維持できるのかです。
当店(自分)が初めて仕上げたクルマが、新型 VELLFIRE の 202 ブラックでした。

嬉しさ反面、新車で大きくてデリケートな塗装色ということもあって、ルンルン気分ではなく吐き気を催すほどの緊張感でした。
そこで迷うことなく選択したのが、お気に入りのクリーナーワックスでした。
自分自身で 20 年以上使用してきたもので、一番頼れる存在であり自分自身が一番自信があるものでした。
結果として、傷を付けることもなく、お客さまに大変満足していただける結果となりました。

今回原点回帰させていただくことで、溜飲が下がり、スーッと解放された気持ちであります。
結局は、物ではなく、その使い方だと思っています。

では、今後とも “K’s Garage Works” をよろしくお願い申し上げます。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!

Views: 40