今回は悩める洗車屋の呟きとしてご覧ください。。。
先の予定として、3台の洗車依頼を頂戴しています。
1台は、女性ドライーバーさんで硬化系コーティングなどもしておらず、洗車を殆どしていない個体。
もう1台は、老人ホームの福祉車両。
この個体も硬化系コーティングなどもしておらず、洗車も殆どせずにかなりハードに扱われデコボコしている個体。
残る1台は、新車購入した個体で、硬化系コーティングは未施工。
そして、カルナバ天然ワックス施工の依頼。
そして、悩める洗車屋は考える訳です。。。
どのようなアプローチにするか?と。
カルナバ天然ワックス施工依頼を頂戴している個体は考えなくても良いのです。
アプローチ方法のご指定を頂戴しているので。
問題は他の2台です。
2台ともお任せでお願いをされております。
ただ、その2台は洗車をほとんでしていない個体たち。
その2台とも知り合いのクルマなので、状況は見させてもらっています。
まあ、全体的にモヤっとボヤけている訳です。
1台は、擦り傷が数箇所ある状態です。
そんな2台へのアプローチを考えると、悩める洗車屋は何故か迷うことなく油脂(有機)系での仕立て一択になるのです。
何故なら、油脂(有機)系ケミカル剤である油分除去剤やクリーナーワックスで、塗装面を磨き整えてあげることが最適だと確信しているからです。
劣化している皮膜を磨きたいのです。
磨かないとグッとくるような感じにならないはずなのです。
これは研磨成分や有機溶剤の働きで、塗装面を整えることになります。
ナノ(無機)系のアプローチでは、有機溶剤のケミカル剤はピッチタールリムーバーしかないのです。
では、どうするのか?
多分、機械式研磨となるのだと思っています。
ナノテクノロジーの先人の方々は、いずれも機械式研磨技術を保持している研磨職人なのです。
同時に、完全硬化系のセラミック/ガラスコーティングの施工職人でもあるのです。
つまり、研磨成分や有機溶剤の力に頼る油分除去剤やクリーナーワックスは不要なのですね。
機械式研磨技術がない悩める洗車屋は、油分除去剤やクリーナーワックスに頼るしかないのです。
同時に、信頼しているし好きなんです。
これはは、個人的に好きな油分除去剤のひとつです。

そして、これが油分除去剤やクリーナーワックスが好きな理由です。

やはり、艶感と光沢感が好きなのです。
つまり、施工結果に自信があるということにもなります。
ただし、これは個人ごとの感受性に左右されます。
ナノテクノロジーを知って依頼、ずーっと自問自答しながら悩んでいるのです。
ナノ(無機)系は、本来の色味だとか自然な艶と表現されています。
対して、油脂(有機)系はテカテカとした不自然な艶と言われたりもします。
双方、綺麗だと思います。
ですが、正直に言えば、、、
油脂(有機)系の艶感と光沢感の方が好きなのです。
グッとくるのですよね。
どうやら、自分自身はトラディショナルな感性の持ち主のようです。
で、何を言いたいかのか?
やはり、八方美人的なものではなく、「リンスレス洗車」と「ワックス(油脂系)仕立て」ということを前面に出したスタイルの方が良いのかと思っているのです。
今回、塗装面の状態があまり良くないと予想される個体と対した時、ナノ(無機)系でのアプローチには自信が持てないのです。
機械式研磨ができれば別ですが、手作業での研磨となると油脂(有機)系に絶大なる信頼があるのです。
その自身の背景は場数という実績です。
また、その結果です。
きっと綺麗にできるだろうと。
例えば、明日、一番大切な人をクルマで迎えに行く人生最大のイベントがあるので、最高にクルマを綺麗にして欲しいと言われた時、、、
当店(自分)は、迷わずカルナバ天然ワックスを施工すると思います。
つまり、そういうことだと思うんです。
ナノ(無機)系がダメだとか否定している訳ではありません。
硬化系のセラミック/ガラスコーティング施工車のメンテナンスには、ナノ(無機)系が適していると思いますし、当店(自分)でもナノ(無機)系のアプローチを選択します。
また、自然な仕上がりが好みのお客(オーナー)さまであった場合も同様です。
施工性の良さも抜群に良いので、施工品質も上がると考えています。
しかし、結局は感受性の問題だと思いました。
感性です。
クルマの美観って、洗車傷があるとか、水シミがあるとかよりも見た目だと思います。
では、見た目って何か?と言えば、感性に響くか響かないかではないかと思い始めています。
しかし、難しいのがその感性は人それぞれであるということです。
となると、万人受けする方が良いのか?
多分、その方が良いようには思えます。
そう思うのですが、人それぞれの感性に合致させることよりも、自分自身がとても綺麗だと感じる状態、つまり自分自身の感性に響く仕立て上げにすることを選ぶべきだと考えました。
万人受けしなく少数な領域であっても、その感性を共有できる機会を大切にしようと思ったのです。
先日書いた通り、洗車屋としてお客(オーナー)様のニーズに応えるために、引き出しを多く持つことは変わりません。
しかし、多種多様な手法がある中、やはり信じて自信を持ってアプローチできるものをコアにしようと思った次第です。
つまり、それは油脂系の仕立て上げなんだろうと。。。

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