
未だ、このトップコート剤を試してはいません。
ただ、色々と探究をし続けてはいて、ナノ(無機)系の仕組み(原理)について分かりやすい説明にやっと辿り着くことができました。
ナノダイヤモンドの分子は非常に非常に小さな分子構造で、同時にとても水と仲が良く、そもそも水分子も非常に小さく例えば大気中の湿度の水分子など超極小ですね。
それが表面張力により水同士集まって水玉になっているのですが、水と仲の良いナノダイヤモンドの極小分子が水と合体し同時に水が細分化され表面張力の及ばない状態に変化します。ナノダイヤモンドは、コーティングの表面で超極小の分子が鈴なり状態で繋がり平滑な表面を構成しています。
そこに雨等で水がナノダイヤモンドと結合すると細分化された水は汚れに対してより浸透性が高まり、自然に汚れを浮かび上がらせ水と混ざり合い剥がれ落ちていきます。艶が出るのも平滑故の反射率の高さから来ます。
Anonymous…
やっとモヤモヤしていたことが、スッキリし始めました。
なるほどですね。
この説明内容は、とあるコーティング屋さんの説明です。
この方も、件のギルド的なメンバーのおひと方かと感じています。。。
当店(自分)がそのように感じる共通項ですが、
・無機質のナノダイヤモンド系ケミカル剤類を取り扱っている。
・クロスカットスポンジを取り扱っている。
・ケミカル剤のラインナップは、通常利用のナノ(無機)系ケミカル剤とディープクレジング用のミネラルリムーバーとピッチタールリムーバーで構成されている。
・研磨ができる研磨屋さんでもあり、磨研さんのグロスアーマー施工店でもある。
なのです。
ただ単に同じようなコンセプトなだけかも知れませんが?
今現在、当店(自分)の標準施工方法は油脂(有機)系仕立てです。
クリーナーワックスを適用して、オプションで「カルナバ天然ワックス施工」も準備しています。
そして今回、ナノテクノロジーなるものを知り、自身のクルマに適用してみれば良いものだと認識できました。
そこで、当店(自分)の標準施工方法を、ナノテクノロジーにするべきかと考えましたが、、、
いや、標準施工方法をひとつに統一することがナンセンスだと気づきました。
洗車業を生業としている当店(自分)の命題は、クルマを綺麗にすることを請け負うことです。
その手法やアプローチは、お客さまにとっては無関心であって良いのだろうと思いました。
結果として、何を使おうがどのようにしようが、クルマに極力ダメージを与えず綺麗にし続けることが肝要なことなのです。
では、その手法やアプローチなどですが、それは洗車屋としての引き出しに閉まって準備しておくものなのだろうと思いました。(隠す意味ではないです。)
つまり、それぞれのお客さまのニーズに合わせて、いつでも取り出して対応できるノウハウやテクニックなどのナレッジとして活用できることが本来の姿ではないかと思っています。
油脂(有機)系の洗車メンテナスは、伝統的( Traditional )な手法と認識しています。
ナノ(無機)系の洗車メンテナスは、合理的( Rational )な手法と認識しています。
当然、それぞれの個性があるのです。
まず、油脂(有機)系は、油脂の艶感/光沢感がその魅力だと思っています。
ですが、ナノ(無機)系の観点からすれば、酸化してしまう物質であり汚れを誘引/蓄積してしまう厄介者なのですよね。
つまり、浸透性により汚れを浮かび上がらせ水と混ざり合い剥がれ落ちていく汚れが、油脂(有機)系物質そのものなのだと思います。
ただ、先日も書きましたが、油脂(有機)系物質が悪いのではなく、酸化して汚れが蓄積/固着するまで放置することが問題なのです。
「汚れ始めたら洗車メンテナンスをする。」という鉄則を無視した場合の話なのです。
また、得て不得手の話をすれば、駐車環境というパラメタに大きく左右されるのです。
コロコロ転がる大きな水玉の撥水性であっても、「屋内駐車環境」であればそれほど問題はないでのす。
降雨や夜露朝露、太陽光の影響を避けられるからです。
それらの影響を大きく受けてしまう「青空駐車環境」が不得意と言えるのでしょう。
だからこそ、「汚れ始めたら洗車メンテナンスをする。」という鉄則を忠実に実践することが必要であり、ダメージをヘッジする最善策なのです。
ですが、油脂(有機)系であっても、排水性を疏水に仕立てることは可能なので、「青空駐車環境」であればそのメリットがあると思っています。
そして、逆に油脂(有機)系は「旧車」に対して優しいアプローチであると考えています。
長い月日を経て疲れてしまった塗装面に対しては、その中に入り込むナノテクノロジーではなく、その上で寄り添い護る油脂(有機)系が良いはずです。
次にナノ(無機)系ですが、前述の内容から「青空駐車環境」にメリットがあると考えています。
その浸透性により汚れを浮かび上がらせ水と混ざり合い剥がれ落ちていく特性が最大の魅力です。
また、セラミック/ガラスなどの完全硬化するコーティング施工車に適していると感じています。
完全硬化する無機質コーティングがベースコートとして塗装面を護り、トップコートとしてナノ(無機)系のコーティング層が犠牲皮膜として汚れとともに剥がれ落ちていくことが理に適っていると考えています。
また、完全硬化する無機質コーティングの上にカルナバ天然ワックスを犠牲皮膜として適用することも、当店(自分)的にはお勧めできるものと考えています。
艶感と光沢感を油脂(有機)系の輝きにできますし、水シミ対策にもなるものと思っています。
ただし、最近の完全硬化する無機質コーティング剤は、対水シミ性能と対薬品性能が大きく向上されているので、今となっては艶感と光沢感の違いだけであり、逆にナノ(無機)系にとっては迷惑になるだけかも知れませんが。。。
あと、例えば擦過ダメージに対するアプローチでは、油脂(有機)系ではその表面層に付着した擦過物の塗料などはクリーナーワックスで除去が可能です。
ナノ(無機)系では、ラインナップされている唯一の有機溶剤であるピッチタールリムーバーを適用して除去をするひと手間が発生します。
ということで、標準施工方法をひとつに決めてしまう愚策ではなく、ケミカル剤の個性(特性)を活かして適用をさせていただく結論となりました。
艶感や光沢感、排水性などの好み、屋内駐車か青空駐車か、硬化系コーティングの施工有無などを勘案して、最適な仕立て方を提案するのが洗車屋の仕事だと再認識した次第です。
よって、ご予約フォームにその情報をお伝えいただけるよう項目を追加しております。
最後に、当記事を執筆しながら思ったのが、床屋さんや美容院さんと似ているのかな?と、、、
お客さまの好みや希望を訊きながら、お客さまの仕事や頭の形や雰囲気などを考慮して仕立て方をご提案し、実現する。
そのアプローチが似ていると感じています。

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