実は、3 年前の昨日、33 年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、早期退職後に軽貨物運送の個人事業を開業した日なのです。

個人的な独立記念日。
だから、この K’s Garage Works も昨日に必ずオープンさせたかったのです。

しかし、色々と調査/情報収集していると、とあるウェブサイトへ辿り着きました。
そのサイトのコンテンツを読み漁った時、ガツン!と頭を叩かれたのです。

何やってんだ、俺は!?

このサービス開始の準備はそこそこ早い段階からスタートさせました。
当初は、長年自分がやってきたやり方を適用しようと思いました。

「バケツ一杯の洗車」と「クリーナーワックス」。

ラフスケッチは描いていました。
しかし、色々と調査/情報収集を進め始めると、少しづつ不安感が首をもたげ始めました。
地味なのです。。。

YouTube やお店のウェブサイトを見る度に、高圧洗浄機を使ったり、スノーフォームを吹きかけたり、多種多様なケミカル剤を用いたり、ディテイリングブラシでシュコシュコしたり、純水器の水をかけたり、最新のコーティング剤を施工したりと、それはもう華やかな世界でした♪

出張洗車だけど、できないのか?

そう考え始めてしまったのです。
今思えば、憧れなんだと思います。
いつかはガレージを構え、Car Detailing をやりたいと思うようになり、当初描いていたラフスケッチから少しづつ変わっていきました。

今はポータブル電動洗車機もあるし、ケミカル剤も炎天下で使用しても問題ないものが少しづつ出始めている。
できるんじゃないか?
そう思い、方向性を変えたのです。
このウェブサイトも、その方向性で準備をしていました。
華やかになったことが嬉しく、ただ不安も大きかったです。

今のトレンドである Car Detailing を出張洗車で行うとした時、一番のネックは何だと思いますか?

それは濯ぐ行為が困難なのです。
水道設備がない環境で、水をかけ流しながらリンスする作業に制限が発生してしまうのです。
要は、大量の水を使うことが難しいのです。
具体的言えば、脱脂シャンプーのリンス、鉄粉除去剤のリンス、酸性ケミカルのリンス、ホイールシャンプーのリンスなどです。
ここ最近出張洗車サービスが源流の会社さんが、ポータブル電動洗車機の販売を開始してくれました。
10 リットルの水で洗車が可能になりました。
自分はそのポータブル電動洗車機を準備すればできると判断していました。

そして、サービス開始3日前。
前述のウェブサイトに出会ってしまったのです。
あるプロの出張洗車屋さんです。
何がショックだったかと言えば、確固たる信念とブレない姿勢です。

長年自分がやってきたやり方の本家系統の手法で、何一つブレずにそのスタイルを貫き通されておられるのです。
また、そのスタイルこそが、一番安全で確実にクルマの持続した輝きが得られとの信念を持たれていたのです。

ガラガラと音を立てながら、自分の薄っぺらい思いは崩れていきました。
一番大切なことを忘れてしまっていたようです。。。

Car Detailer も出張洗車屋も、第一義はクルマを綺麗にすること。
そう思っているから、洗車をするはず。
その姿勢に、地味も派手もないはず。
想いは一緒だろうが。。。

大ブレにブレまくっていた自分は、当然目が覚めるのも早かったです!?(笑)
あと2日しかないけど、全部作り直そう!
長年自分がやってきたやり方が一番だと再覚醒。
すぐさまウェブサイトの改修を開始。

自分は個人軽貨物運送のドライバーなのです。
ずーっと走ってます。
だけど、もう時間的余裕がないので、軽貨物運送の仕事を全休にして対処しました。
そして、午前中にオープン予定だった計画でしたが、何とか午後にオープンできました♪

予約のページもなく、訴求性もない想いだけを書き殴った優しくないコンテンツ。
徐々に修正を施していきます。(本日、予約ページはリリースしました。)

改めて冷静に考えれば、華やかさに憧れ冷静さを喪失していました。
例えば、10 リットルの水量のポータブル電動洗車機で、脱脂シャンプーのリンス、鉄粉除去剤のリンス、酸性ケミカルのリンス、ホイールシャンプーのリンスを全部やるとした足りるわけはあリません。
自分は、別途ポリタンクに予備水を入れて準備しておけば良いと考えていました。
20L 〜 30Lの水を準備する労力とポータブル電動故のバッテリー充電が追いつくかは関係なかったようです!?(汗)
それに、初期の資材調達です。
ポータブル電動洗車機と各種ケミカルを全部揃えるとなると、そこそこの初期投資となります。
その部分は、ブラックフライデーセールが近いから、そこで一気に揃えれば良いと。。。
もう目も当てられない状況でしたね!

そもそも、20 年以上続けてきたやり方である以上、その結果には満足しているはず。
満足しているからこそ、出張洗車を始めようとしていたのに。
また、満足しているのであれば、そのやり方はとても有効なやり方であり、自分の実績であり宝物。
それに、出張洗車スタイルで一番適している作業スタイルは、「塗って拭く」、「スプレーして拭く」、つまり拭き上げるスタイルであり、水をかけ流すなんて一番苦手なはず。
まあ、いい夢見させてもらいました!(爆)

「地味」と「地道」は違うこと。
「地味」は、見た目に華やかさが無く目立たない様子。
「地道」は、コツコツと真面目にものごとに取り組む様子。
であれば、「地味」であっても、「地道」であることが一番大切なこと。

そして今は、モヤモヤとした不安感はバッと払拭され、爽やかで少しだけの自信を持てるようになりました。



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