前回、ガソリンスタンドの機械式洗車機は優しくないと言いました。
ですが、本当に洗車する時間がない時は、躊躇せず機械式洗車機に入れてしまうのがベターだと思っています。
自分自身も機械式洗車機を利用することがあります。
当然洗車傷は付きます。
ただ、大小の違いこそあれ、手洗い洗車でも洗車傷は付きます。
であれば、汚れが固着してしまう前、つまり汚れが簡単に落ちるボディ状態の時に洗車をすることが第一義であろうと思っています。
手段はどうあれ。。。
だからこそ、後から「クイック」コースを追加させてもらったのです。
そして、残りの2つのコースです。
「ミニマムスタンダード」コースと「スタンダード」コースです。
この両コースの違いは、クリーナーワックス仕上げか天然ワックス仕上げかの相違でサービスの説明をしています。
ただ、厳密に言えば LSP (Last Step Product) の違いなのです。
クリーナーワックスで仕上げた後、それで完了とするのが「ミニマムスタンダード」コースです。
クリーナーワックスで仕上げた後、その上に天然ワックスを乗せるのが「スタンダード」コースなのです。
つまり、LSP が天然ワックスとなるのが、「スタンダード」コースとなります。
LSP (Last Step Product) については、Autobrite Direct さんの説明がとても判りやすいと思います。
Autobrite Direct さんの説明を見てしまうと “GLAZE” が出てくるので、再度クリーナーワックスの説明をさせてもらおうと思います。
あくまでの当店の理解としてです。
以前、【「洗車の流儀」#5 油分除去剤/クリーナーワックス/ワックス下地処理剤】で詳しい内容は書かせてもらいました。
結論から先に言ってしまえば、
・クリーナーワックス = AIO ケミカル( All in One ) = GLAZE ≒ ワックス下地処理剤
・油脂汚れ除去剤(油分除去剤) = ワックス下地処理剤
で良いのかと思っています。
油脂汚れ除去剤(油分除去剤)にワックス機能を加味したものがクリーナーワックス(AIO,GLAZE)と認識しています。
また、ワックス下地処理剤としては、双方が混在してるように感じています。
そもそも、油脂汚れを除去してワックスを施工するので、当然油脂汚れ除去剤(油分除去剤)もそのカテゴリーに含まれると思います。
つまり、油脂汚れ除去剤(油分除去剤)にワックス機能が含まれているか否かの違いだけかと認識しています。
「ミニマムスタンダード」コースは、文字通り必要最小限な標準洗車メンテナンスコースです。
リンスレス洗車でボディ表層面の汚れを落とし、クリーナーワックスで汚れ除去と艶出しを行います。
メンテナンスコースは特に設けてはなく、愚直にこのメンテナンスを繰り返して美観を維持させます。
ですが、、、
継続した定期的なご依頼に対しては、少し使用するケミカル剤を変えたりもしています。
毎回同じクリーナーワックスではなく、ボディ状態によっては汚れ除去能力を落とし艶出し能力を高めたものを使ってみたり、仕上げにクイックディテイラー(グロスエンハンサー/ブースター)などでの光沢化をさせてもらったりしています。
好みの問題なのですが、単一のクリーナーワックスだけではなく、同系列で汚れ除去能力を落としその他の機能性を向上させたケミカル剤の組み合わせが好きなのです。
定期的な継続した洗車メンテナンスを実施していれば、ボディ状態が良好であれば汚れ除去能力が高いケミカル剤を使う必要はないと思っています。
汚れ除去能力が低くければ、ボディにも優しい施工となります。
この組み合わせ技を知ったのが、AKI CAR WASH SERVICE さんの「ピッチレスコート」と「プレミアコート」の組み合わせでした。
以前も書きましたが、「プレミアコート」の艶感と滑り性はとても満足できるものでした。
ただし、現在では入手できないので、同系統のケミカル剤で対応しています。
ですが、あまり多くの台数のご依頼は受けられないのですが、「プレミアコート」が気になる方はご連絡いただければ施工対応いたします。
現在入手はできないと言いましたが、以前購入したストックが未だあるのです。。。
その艶感や滑り性は、現在においても引けをとらないものだと認識しています。
正直、この「プレミアコート」が今でも手に入るのであれば、「スタンダード」コースを設定せずクリーナーワックス仕上げのみでやらせてもらっていたかと思います。
そして、「ミニマムスタンダード」コースは、リピート割引を利用して継続するとかなり料金を抑えられ一番オススメできるコースなのです。。。
「スタンダード」コースは、「ミニマムスタンダード」コースの LSP ( Last Step Product )として天然ワックスを施工しているコースです。
天然ワックスを施工する場合には、ワックス下地処理剤として使用するケミカルは「ミニマムスタンダード」コースで使用しているケミカル剤とは異なるものを使用しています。
親和性やシナジー効果など、相性を考えてのことです。
また、「スタンダード」コースには、「スタンダードメンテナンス」というメンテナンスコースを準備しております。
3ヶ月ごとに天然ワックスを入れ替える想定で、その間はクイックディテイラー(グロスエンハンサー/ブースター)などでメンテナンスを施工していくものです。
必要であれば、同系統のスプレーワックスでワックスの延命も行っています。
個人の感性によりますが、クリーナーワックスでの艶感/光沢感にご満足いただけないのであれば、この「スタンダード」コースしかないと思います。
自分自身はクリーナーワックス育ちです。
ですが、たまに天然ワックスを施工し、その艶感と光沢感にニヤリとしていました。
だから、いつもは「ミニマムスタンダード」コースだけど、たまに「スタンダード」コースで施工するのも面白い愉しみ方だと思います。
ただし、気を付けていただきたいのが、「スタンダード」コースで施工した天然ワックスは、「ミニマムスタンダード」コースのクリーナーワックスで落ちてしまうということです。
クリーナーワックスのみならず、油脂汚れ除去剤(油分除去剤)で天然ワックスは落ちてしまいます。
天然ワックス自体油脂なので。
今現在、耐薬品性を持った天然ワックスなども出てきておりますが、全てを検証することは出来なため落ちてしまうものと考えていただければ幸いです。
最後に、当店の洗車コースはお客さま自身でも施工できる内容となっております。
つまり、施工作業を見ていただき、その後はご自分で施工されることも可能なものです。
当店では、硬化系コーティング施工を表に出してメニュー化していない理由のひとつに、いざとなればご自身でできる洗車メンテナンスをご提供することがベターではないかとの判断があります。
「誰もが簡単に継続した定期的な洗車メンテナンスが行えて、結果として持続したクルマの輝きが実現できること。」
流行りにも乗れておらず、華麗さもありませんが、これが一番かなと思っています。
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