自分自身、クリーナーと呼ばれる油分除去剤、詳しく言えば艶出し成分が含まれたクリーナーワックスを長年使ってきました。
好みに合うケミカル剤です。
長年使っていると、それが普通である、スタンダードであると思ってしまうものです。
そうなると、研磨成分にすら正義に感じるようになります。
・汚れ除去力の向上
・固着汚れの除去
・劣化したクリア層の改善
これらがクリーナーにおける研磨成分の役割というか、目的だと思っています。
研磨成分と言えば、条件反射的に傷が入ると思われがちです。
しかし、傷、つまり洗車傷は拭き上げる行為で入ってしまうのだと個人的には感じています。
洗車後の水分の拭き上げ、クリーナーやワックスやコーティング剤の拭き上げなど。
必ずしも研磨成分が悪いのではなく、拭き上げ行為如何だと思います。
拭き上げる媒体、タオルやアプリケーター使用時に過剰な圧力を掛けたり、大胆な所作を行うと傷を引いてしまうと考えています。
そのような行為を行なってしまう際に、研磨成分が配合されていると傷引きを助長してしまうのではないかと?
ここ最近、研磨成分未配合のクリーナー(油分除去剤/下地処理剤)を使い始めました。
契機は、お客(オーナー)さまのご要望でした。
ガラスコーティングを施工してあるので、非研磨成分でとのこと。
汚れ除去のための油分除去剤ですが、研磨成分未配合のものは割と少ないと思います。
自分自身が知る限り、4 種類ぐらいかと思います。
かく言う自分も、3 種類ほど準備はしています。
ひとつは、昔使ってみたのですが、その効果(結果)が分かりづらく悶々としてしまい、棚に鎮座することになりました。
このことは、研磨成分未配合のクリーナー(油分除去剤/下地処理剤)に対して、自分自身がネガティブな印象を持つ経験となってしまいました。
もうひとつは、上記のネガティブさを払拭できる可能性を感じて入手したもの。
しかしながら、何となく使わない状態にあります。
これも艶出し成分は入っていない油分除去剤クリーナーです。
少し使い込んでみなければとは思っています。
そして、正直ハマったかも?と感じている、研磨成分未配合のクリーナー(油分除去剤/下地処理剤)。

艶出し成分としてカルナバ蝋が配合されているので、自分の認識としては研磨成分未配合のクリーナーワックスです。
とても好みの艶が出ます。

このルーフにポツポツとある黒いシミも、施工後は消え去ってしまいます。
ちょっとしたカルチャーショックめいたものを感じています。
研磨成分未配合でここまできるのか?
これまで使用してきた研磨成分が配合されているものと遜色がない、違いが分からないのです。
ここまでの汚れ落とし効果があれば、個人的に不足は感じないのです。
石油系溶剤であるミネラルスピリットの作用なのかとも思いますが、界面活性剤などの他の成分が配合されていて寄与しているのかも知れません。
ただ、とても良い艶が出るので、その艶でシミなどが隠蔽されている可能性も否めません。
しかし、結果として満足度が高いのです。
何かしらのマイナス要因も感じることはありません。
よって、今後はこのケミカル剤へスイッチして、適用していこうと思います。
最後に、前述の「劣化したクリア層の改善」ですが、当店でもそのようにお伝えしているのですが少々懐疑的なのです。
たまに言われる「紫外線により薄黄色っぽくなったクリア層を研磨成分で云々、、、」ですが、それを磨き上げるために研磨成分を配合しているとの説明が腹落ちしていないのです。
クリア層を削るほどの研磨成分はではなく、掻き落とすレベルではないかと思っているのです。
つまり、クリア層表面上の汚れを掻き落とすのであって、クリアそうではなくあくまでも汚れの除去だと個人的には思っているのです。
本当にクリア層を削って改善することは、機械式研磨作業で担うものであると感じています。
いずれにしても、このケミカル剤を使い倒してみようと考えています。

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