洗車するときは、どんな道具を使っていますか?

自分は AKI さん( AKI CAR WASH SERVICE )育ちだったので、ズーッと綿タオルでした!?
(仔細は分かりませんが、AKI さんまた第一線に戻られたようですね♪)

驚かれると思いますが、それほどネガティブなことは発生しませんでした。
ネガティブ = 洗車傷 になるかと思いますが、自身の歴代のクルマは洗車傷が入っていました。
お客様のおクルマもそうですし、デイサービスの送迎車もそうです。
しかし、それが綿タオルが原因なのか、ガソリンスタンドの洗車機が原因なのか、はたまた洗車メンテナンスでボディコンタクト(接触)したことが原因なのか定かではありません。

そもそも、コレクターカーを除く日常的に使用するクルマにおいて、傷が入っていないクルマは稀有なものではないでしょうか?

クルマって、使えば使うほど傷つくものだと考えています。
だからこそ、傷がつかないように扱うにはと考え、試行してベターな方法を追求するのだと思っています。
そして、付いてしまった傷へどのようなアプローチをしようかとも考える訳です。

「バケツ一杯の水洗い洗車」は、事前にボディへ水を噴霧して汚れを浮かせる工程を追加しました。
その後、水ではなくリンスレス洗車剤を使用するリンスレス洗車へ変更しました。
リンスレス洗車剤のポリマー成分が、汚れをカプセル化するからです。

P&S ABSOLUTE のテスト動画を探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。。。
時間があれば、同様のテスト動画を作成したいと思っています。

洗車での綿タオルですが、これもマイクロファーバークロスへ変更しました。
毛足が長い方が汚れを引き摺らずに巻き取るだろうし、洗ったときに汚れ離れも良いだろうと思いました。

齊藤◯美装さんの粗拭き用ファイバークロスです。
ただ、リンスレス洗車を採用し始めて、あるスポンジが気になり始めていたのです。
そう、スポンジです。

洗車に使う道具として、ムートン、スポンジ、マイクロファイバークロスなどがあると思うのですが、ムートンとスポンジは傷が入りやすいと感じていました。
ムートンについては、GANBASS さんのブログが詳しいです。
スポンジは、面で接触するの汚れを引き摺る可能性が大きいと考えていました。
しかしながら、リンスレス洗車の海外動画を観ると、リンスレス洗車のデファクトスタンダードのように出てくるスポンジがあったのです。

The Rag Company さんのスポンジです。
気になった時は、ULTRA BLACK SPONGE(U.B.S) という名称だったと思います。
材質をよりソフトなものに変更して、ULTRA SAFE SPONGE(U.S.S) に変わりました。

以前は国内での入手が難しく、個人輸入をしようかと考えました。
しかし、それであれば同じくスリットが入った形状の、ビューティフルカーズさんの洗車スポンジをまずは試してみようかと思っていましたが、国内入手が可能になったので購入しました。

このスポンジ、デカいのです。
ビューティフルカーズさんの洗車スポンジを4〜5枚重ねたような大きさなのです。
そして、表裏にあるスリット。

まるで、こんにゃくステーキの表面みたいです。(笑)

大きさは、吸水量を充分に確保できる大きさです。
途中で乾いて引き摺ることはないと感じます。
そして、このスリット。
1cm 四方の縦横に切り込みが入っているので、ボディを拭うときに塗装面に接触するとこのスリットがパカっと開くのです。
要は、スポンジ全体の面ではなく、1cm 四方の多数立方体面で拭い、スリットに汚れを取り込むのです。
だから、汚れを引き摺ることがないのです。

また、スポンジをリンスレス洗車剤溶液が入ったバケツで洗う時ですが、片手でワシワシワシと揉めばスリットが開いて汚れが放出され、その汚れはリンスレス洗車剤溶液のポリマー成分でカプセル化され、バケツの底面へ沈殿します。01
マイクロファイバークロスだと、どうしてもバケツの中では両手でゴシゴシとしないと汚れが放出されないと感じてしまっています。

つまり、一言で言えば、作業効率が安全に向上する道具だと感じているのです。

と書いてみましたが、あくまでも個人的な見解です。
実際にまだ使用してはいないので、机上の空論に過ぎません
明日、安息日としたのでそろそろ我がエブリイバンの洗車をしようかと考えていますので、明日試せるかな?と思っています。

最後に2つほど。

まず、AKI さんのスタイルですが、個人的に大好きなのです。
綿タオルも粗品でもらうようなタオルで十分ですし、ホイールのナット部分など細部のクリーニングには歯ブラシや刷毛や竹串を3本束ねた自家製グッズを利用します。
カラフルなマイクロファイバークロスでもないし、細部洗浄用のディティリングブラシなども使いません。
根っからの洗車職人だと思っています。

次にリンスレス洗車ですが、外国(特にアメリカ)などではポピュラーな手法ですが、この先も日本ではあまり普及しないのではないかな?と感じています。
その理由は、華がないからです。
言い換えれば、画にならないからです。
つまり、スノーフォームを降らせたり、高圧洗浄機で派手に洗い流すシーンもなく地味なのです。
そして、画にならなければ、SNS などで話題になることもないので。
でも、それで良いのかもと最近は思い始めました。
自分の駐車場などで、好きなときに洗車ができる「バケツ一杯の水洗い洗車」や「リンスレス洗車」の便利さと安全な美観維持を当初は広めたいと思っていたのですが、無理して広めるよりはマイナーなスタイルであるべきかも知れないと。
知る人ぞ知る洗車術であって、むしろ流行りやブームに左右されないスタイルでありたいと思うようになりました。
とは言っても、「知る人ぞ知る洗車術」であるが故に、知ってもらうことには注力するつもりです!?(笑)

 

 

== 脚注 ==
  1. リンスレス洗車剤を使用してのリンスレス洗車では、バケツ内のグリッドガードは必須となります。
    それも、底面に沈殿している汚れが浮き上がってこない逆流防止グリッドガードでないと意味が無いと思います。[]