自分が駐車スペースへクルマを入れたと同時に、ズンっと隣に軽バンを突っ込んできた。
まあ、あまりいい感じはしない。

今日の午後は3台口のお仕事。

クルマを降りるときに確認すれば、サイド周りはボコボコに派手に凹んでいて、リアも凹んでいる。
シルバーボディの品川黒ナンバー。
わざわざ品川からか?
少し嫌な予感。。。

集荷地は磯子で、納品地は不老町。
配送距離はわずか 5km ぐらい。
自分の自宅から集荷先までは 4km ぐらい。
配送距離のわりにはそこそこの運賃だが、如何せん金額は安い部類。
自分の場合、午後案件は安くても近場であれば受注する方針。

通常、複数台口の場合、集荷先で挨拶を交わして積み込み、納品先で再度一緒に納品する。
ドライバーを一瞥すれば、恰幅が良く、頭は刈り込んでいて、薄い色付きの角度が付いたメガネ。
だけど、歳はいっている。
ジジイのヤンキーか?
嫌な予感。。。

複数台口の方のはずなので、〇〇案件の方ですか?と尋ねれば、
「あーー(何)!!」
と喧嘩口調。

はい、嫌な予感的中♪(笑)

3台口なので、早くもうひとりのドライバーさんが来ないかと期待しながら積み込む。
このようなケースの場合、今現在は大人な無視をするように心掛けている。
サラリーマン時代と違って、何が起きても影響が及ぶ範囲は自分ひとりだけにクローズされるから自由な対応がチョイスできます。
ただ、相手から話しかけてきた場合には応答します。

「あのさ、まずさ、いい歳して挨拶のひとつもろくにできないのって恥ずかしくないのかい?」

今回、この前セリフを言う機会は、残念ながらありませんでした。
というのも、通常複数台口であれば、自分の積み込みが終わったら相方の積み込みを手伝ったり、納品時の手順の確認をしたりします。
しかしながら、今回の彼は、自分がもうひとりのドライバーさんの積み込みを手伝っているとき、彼は自身の積み込みが終わると同時にすぐさまブ〜ンと出発してしまいました!?
やっぱり!(手伝えよ!!)

はい、ダメなやつ確定です!

こうなると、その人物に対する興味や関心は完全にロストします。
嫌な思いをこれ以上したくないので、俗に言うシャッターを下ろしてしまうのです。
ですが、彼が早く出発しても、自分も同着か早いぐらいかと見立ててました。
何故なら、自分のホームグラウンドである街だから。

案の定、納品先に到着すれば彼の姿は見当たりません。
お客さまへ連絡し、納品指示を確認して誘導してもらいます。
バックで納品指定場所へクルマを入れ前方を見れば、なんとそこそこ離れた場所にボコボコのシルバーの軽バンが反対車線に止まっていました。
そう、彼です。

納品自体は、クルマを停めると同時に、10名ぐらいスタッフさんたちが勝手にハッチを開けて荷物を運び出してくれました。
その手際の良さに、少し感動してしまいました♪

そして、クルマに乗り込むとき、次は自分の番です!みたいにスタッフさんの後ろに彼は伝票を持って突っ立っていました。
自分は気にすることも目を合わすこともせずに出発しました。

クルマを出して信号待ちで停車したときにバックミラーで確認すれば、彼はボーッと自分のクルマの後ろ姿を眺めていました。。。



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