自身の備忘録&備考録を兼ねて、、、

油脂汚れ除去剤(油分除去剤)、下地処理剤など、有機汚れを除去するケミカル剤において、よく研磨剤の有無/種類/強さや研磨量の話題が上がることが多いです。
具体的には、「塗装に優しいのか?」「既存の皮膜に影響はないのか?」です。

自分自身、昔は気にしていましたが、今はあまり気にしていません。
何故なら、硬化系の皮膜は施工しておらず、油脂系、つまり「天然ワックス」の皮膜なので、研磨剤の有無は関係なく油脂汚れ除去剤(油分除去剤)、下地処理剤などを施工すれば皮膜は落ちてしまうからです。
硬化系の皮膜とは異なり、簡単に落ちることが逆にメリットだと考えています。
また、ガラスコーティングと異なり、酸性ケミカルの使用についても神経質になる必要はありません。

そして、研磨剤が入っているのであれば、大小の差こそあれ既存の皮膜への影響は必ずあるはずです。
ただ、「塗装に優しいのか?」は、答えに窮するのが現実だと思っています。
つまり、何を以って「塗装に優しい。」というのかです。

そのことを考える前に、「何故研磨剤が配合されているのか?」というそもそも論を考えれば、ケミカル反応除去力だけではなく、少しの物理的除去能力を欲しているからに他ならないと思っています。

例えば、油脂汚れ除去剤(油分除去剤)、下地処理剤などで研磨剤が配合されていないケミカル剤と言えば、GANBASS さんの PM-LIGHT が有名だと思います。

あと、Sam’s DETAILING さんの GLAZE もそうです。

ただ、この GLAZE は、傷埋め効果を高めたフィラーケミカル剤だと認識しています。
研磨剤は配合されていないと明記されてますが、傷を埋める金属フレークが配合されているようです。
結果として、その金属フレークが、傷を埋めるのと同時に、研磨的な副作用を発揮するのかは自分には分かっていません。
しかし、傷埋め効果は抜群でした。

では、研磨剤を含んでいない GANBASS さんの PM-LIGHT 使用した感想は、正直自分は物足りなさを感じてしまいました。

と言うか、自分の使用方法で合っているのか?とも感じてしまう感覚でした。
つまり、汚れを掻き取る力がもう少し欲しかったのです。
同時に、それを補うのが研磨剤となるのだと認識しました。
ただ、研磨剤は塗装面を削るもの。
であれば、汚れを掻き取って欲しいけども、あまり削ることなく済ませたい

相反する欲求ですが、これが「塗装に優しい。」と言われるものだと思っています。
では、研磨ってどれだけ削れるのか?となる訳です。。。

「#13 油分除去剤(メンテナンスクリーナー) #2」へ続く