最近、どんどんと洗車サービス開始時点の考え方や手法に戻っています。
同時に、洗車というものに対して、再び愉しさを感じるようになり始めました。

一番目の要因は、カルナバ蝋に対する拘りの比重を低くした結果だと思っています。

ただし、塗装面の最上位のトッパーには、カルナバ蝋天然固形ワックスが一番だと思っています。
しかしながら、屋外での出張洗車とリンスレス洗車という環境条件下だと、カルナバ蝋天然固形ワックス施工はハードな作業と痛感したのです。
正直、苦行と感じてしまいました。

ハードな作業と言いましたが、現実的にはその条件下ではあまり適さないと判断したのです。

屋外での出張洗車では、風が吹く日には洗車してすぐにボディに埃が載ってしまい、猛暑日にはボディパネルが熱々になってしまいます。
その中で、下地処理としての油分除去やスケール除去を施し、カルナバ蝋天然固形ワックスを施工する。
塗布する回数と拭き上げる回数としては、最低限6回となってしまいます。
それに付帯して、ホイール、タイヤ、ガラス、樹脂パーツへの施工作業もあります。
ゆうに一日は掛かってしまう施工作業となるのです。
ただ、クルマをお預かりし屋内で施工するのであれば、とても愉しいのだろうと思っています。

このことから、当店(自分)の標準施工メニューとしては無理があると悟りました。
ただ、元来カルナバ蝋好きなので、オプションとしてのご提供としました。
そして、「名もなき洗車」と名付けた洗車では、クリーナーワックス仕上げを標準施工としました。
ただ、カルナバ蝋に未練はあり、カルナバ蝋ベースのクリーナーワックスを適用していました。
その方がきっと耐久性や防汚性、それに艶感と光沢感もあると感じていたからです。
しかし、、、

以前も掲載した写真ですが、どちらがカルナバ蝋天然固形ワックス施工でどちらがシリコーンクリーナーワックス施工の仕上がりか自分でも判別がつかなくなりました。

どちらも良いと感じてしまいます。
(答えは、左がカルナバ蝋天然固形ワックス施工、右がシリコーンクリーナーワックス施工です。)
で、先日自分のクルマをシリコーンクリーナーワックス管理に切り替えたのが、この写真です。

艶感と光沢感に不満はなく満足です。
ウェット感があるか否かはもう自分には分からなくなってしまいました!?(笑)

二番目の要因は、「防汚性」と「耐久性」に対する考え方の変化です。

カルナバ蝋の高い防汚性と耐久性に惹かれてはいるのですが、かと言って洗車をしなくても良いという訳ではないのです。
当店(自分)では、2週間〜3週間に1回のペースでの洗車が適切だと考えています。

まず初めに、汚れを除去するケミカル剤です。
「リンスレス洗車剤」は、硬化系コーティングやワックスなどの油脂系コーティングに影響はないと考えます。
「シャンプー」は、硬化系コーティングにはほとんど影響はなく、油脂系コーティングには若干影響があると考えます。
「スケール除去剤」は、硬化系コーティングには影響があり(除去される可能性あり)、油脂系コーティングには影響なしと考えます。
「油分除去剤(研磨成分未配合)」は、硬化系コーティングには影響はなく、油脂系コーティングには影響があります(除去される)。
「油分除去剤(研磨成分配合)とクリーナーワックス」は、硬化系コーティングにも影響があり(除去される可能性あり)、油脂系コーティングにも影響があります(除去される)。
「クイックディテイラー(QD)」は、硬化系コーティングにも油脂系コーティングにも影響はないと考えます。

結果として、ちゃんと汚れを除去しようとすれば施工したコーティン剤が落ちてしまい、コーティン剤を温存しようとすれば軽い汚れのみの除去となってしまうジレンマが生じます。

上記ケミカル剤の特性から洗車メンテナンスを考えると、カルナバ蝋天然固形ワックスやカルナバ蝋系クリーナーワックスの場合、クイックディテイラー(QD)でのメンテナンスとなります。
ただ、シャンプーを使用しないリンスレス洗車の場合、汚れを落とすには少しプアだと感じていたのです。
天然固形ワックスであればまだしも、クリーナーワックスだとどうだろう?と。
かと言って、毎回カルナバ蝋系クリーナーワックスを施工することにはネガティブでした。
その理由は、カルナバ蝋系クリーナーワックスの耐久性です。

カルナバ蝋系クリーナーワックスの耐久性は数ヶ月の耐久性を保持しているのです。
数ヶ月の耐久性を保持していればメーカー側は数ヶ月単位での施工を想定している訳で、2週間〜3週間に1回のペースでの使用では当然オーバーパワーになるだろうと。

その点、当店(自分)が使用しているクリーナーワックスは「防汚性」と「耐久性」は低いですが、2週間に1回のペースでの使用を想定されています。
洗車の度に、汚れを除去することに支障がないケミカル剤なのです。
また、塗装面の状態が良い場合には、汚れ除去能力を落としたケミカル剤もライナップしています。
結果として、2週間〜3週間に1回のペースでの使用することに一番理に適った優しいケミカル剤と思っています。

よって、リンスレス洗車を採用している当店(自分)では、カルナバ蝋系ではなくこのシリコーン系クリーナーワックスたちが最適解だと判断したのです。
「防汚性」と「耐久性」が低いことがデメリットですが、逆に低いからこそこまめな洗車をせざるを得ない意識になることがメリットにもなると感じ始めたのです。
そして、高い防汚性や耐久性よりも、常用してもインパクトを与えない優しさを持ったケミカル剤を欲するようになりました。
この選択は、洗車サービス開始時点の考え方と手法なのです。
やはり、こまめな洗車が一番大切なことだと再認識した次第です。。。

三番目の要因は、リンスレス洗車に対する考え方の変化です。

大きく、「リンスレス洗車剤」と「洗車クロス/スポンジ」と「洗車バケツ」なのです。

まずは、「リンスレス洗車剤」って必要なのか?ということです。
「洗車クロス/スポンジ」にも関係してくるのですが、水のみで良くないか?と感じることが多くなりました。
以前は、バケツの水もリンスレス洗車剤溶液でしたが、今は水にしています。
リンスレス洗車剤溶液は、スプレイヤーで噴霧して汚れを浮かせてカプセル化することだけに使用しています。

「リンスレス洗車剤」は、潤滑性と汚れのカプセル化が真骨頂だと思うのですが、この「カプセル化」の効果が把握できないのです。
ポリマー成分でカプセル化するらしいですが、目に見えないのです。

そして、このウルトラセーフスポンジ。

カプセル化した汚れが毛細血管現象?によってこのスリットに引き込まれ、リンスレス洗車剤溶液のバケツ内でモミモミ洗うとカプセル化した汚れがバケツ下部に沈殿下するとのことですが、よく分かりません。。。(汗)
沈殿下するのは、汚れの比重ではないか?と思い始めています。
このスポンジはリンスレス洗車剤とセットで効果を発揮するのですが、如何せんスポンジを引き摺ることに抵抗感があるのです。
洗車用のマイクロファイバークロスの方が優しいと感じ始めちゃっています。

そして、水滴を拭き上げるには、ドライクロスではなく綿タオルの方が、自分には使いやすいと感じてしまっています。

結局のところ、洗車用クロスも拭き上げ用クロスもバケツ内でちゃんと汚れを落とせる方が肝心なはずなので、小さいバケツから大きいバケツに変えることにしました。

そして、クロスをゴシゴシと洗える洗濯板っぽいものがあれば良いと!

本当は、しのピーさんのグリタマが欲しかったけど、バケツとセットだとそこそこのお値段になるので、DETAIL GUARDZ さんの SCRUB WALL 180 とそれが収まる 2 0L バケツをオーダーしました。
DETAIL GUARDZ さんの 14L バケツと DIRT LOCK はあるのですが、グリタマやSCRUB WALL 180 がはみ出てしまうので新調することに。。。

リンスレス洗車剤の使用については、今後もう少し考えようと思っています。
潤滑性は必要と思っています。

そして、振り出しに戻ってしまった感なのです。
自分は、AKI CAR WASH SERVICE さんのクリーナーワックスで育ってきたので、結果としてそこへ戻ったなと認識しています。
自分が愛用しているのは、AKI CAR WASH SERVICE さんからドロップアウトされた齊藤〇美装さんのケミカル商品です。

背伸びをせず、等身大で使える逸品だと感じています。
昨今のケミカル剤に比べて華はありませんが、当店(自分)の洗車スタイルにマッチしている優しいケミカル剤であり、よく考えられている品々だとなと思っています。
これらだけでは当店(自分)の洗車は成立しませんが、愛すべきケミカル剤たちであり、また洗車が愉しくもなったケミカル剤たちです♪

ただ、ここに辿り着くまでにかなりの散財をしてしまったことは事実です。。。(泣)

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